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娘の部屋がゴミ屋敷状態に!親ができるサポートと解決策を詳しく解説

お役立ち情報 2025.09.25

「成人した娘の部屋がゴミ屋敷で困っている」
「片付けてほしいけど、どうやって接したらいい?」

成人した娘さんの部屋がゴミ屋敷状態になってしまい、どう接したらよいか悩んでいませんか。
実は同様の問題を抱えているご家庭も多く、決して珍しい話ではありません。
この記事では、ゴミ屋敷状態になってしまった人の心理状態や親の適切なサポート方法、片付け術などについて解説します。
親御さんが知っておくべき解決策について詳しく解説するので、ぜひご一読ください!

娘の部屋がゴミ屋敷になる原因と心理背景

娘の部屋がゴミ屋敷になる原因や心理的背景について、6つの側面から解説します。

ストレスによる心理的要因

仕事でのプレッシャーや人間関係にストレスを感じやすい人は、日常的な片付けや掃除に対する意欲が失われてしまうことがあります。
精神的な負担が強い環境であればあるほど、片付けをする気力がなくなってしまいがちです。
「今日は疲れてるから明日やる」と思っているうちに、どんどん部屋が散らかっていってしまうんです。

また、責任感の強い人ほど仕事を優先してしまい自宅の片付けが二の次に。
気が付いたら手が付けられないほどのゴミ屋敷になっていた、ということも少なくありません。

うつ病など精神の不調

うつ病や適応障害といった精神的な疾患が原因で、部屋の片付けができなくなるケースも珍しくありません。
精神の不調を抱えている場合、以下のような状態が現れることがあります。

<精神不調の兆候>
・何事にも興味や関心が持てなくなる
・体を動かすことが億劫に感じる
・決断力や集中力の低下
・自己肯定感の著しい低下
・何をしていても楽しくない

精神不調の兆候が現れている人は、部屋が散らかっていても「片付けなければ」という気持ちが起こりにくくなります。

発達障害による特性

ADHD(注意欠陥多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害がある場合、片付けや整理整頓が極端に苦手なことがあります。

ADHDは、注意力が散漫・衝動的な行動が多いという特性により、物事を最後まで続けることが難しいのが特徴です。
また、ASDは慣れ親しんだ環境からの変化に強い抵抗感を感じる人が多く、散らかった状態を変えることを極端に嫌います。

学校や仕事が忙しい

現代の働き世代、特に女性に多く見られるのが、長時間労働による生活リズムの乱れです。
毎日遅くまで働き、帰宅後は疲れ果てて寝るだけの生活が続くと、部屋の片付けや掃除に手が回らなくなってしまいます。
忙しさのあまりゴミ収集日を忘れてしまい、捨て損ねたゴミが部屋に溜まっていく人は本当に多いです。

また、平日の疲労が蓄積されているため、休日は一日中寝て過ごして終わり、結果的に部屋の状態は改善されないまま翌週を迎える。
このような生活パターンが長期間続くことで、気がついたときには部屋がゴミ屋敷状態になってしまうケースが少なくありません。

深刻な悩み事がある

深刻な悩みを抱えている時期には、日常的な作業が全く手に付かなくなることがあります。特にお金の問題や複雑な人間関係のトラブルなど、解決が難しい悩みを抱えていると、思考が全部そちらに向かってしまいます。
そうなると部屋の片付けどころではなくなってしまうのです。

人に頼るのが苦手な性格の人は、悩みを一人で抱え込みやすい傾向があります。
「誰にも迷惑をかけたくない」「自分のことは自分で解決しなければ」という責任感の強さが、かえって状況を悪化させてしまうんですよね。
そしてプレッシャー状態が長く続くと、部屋の状態なんてどうでもいいという精神状態になる人も多いです。

面倒なことを先延ばしにしたい

性格的な特性として、もともと面倒くさがりで片付けが嫌いな人はゴミ屋敷になりやすい傾向にあります。
このようなタイプは、部屋が多少汚れていても特に気にならず、「生活に支障がなければ問題ない」と考えている人が多いです。
一人暮らしを始めた当初は親の目もないため、この性格がより顕著に現れることがあります。
「誰にも迷惑をかけていない」という考えから、徐々に片付けの頻度が減り、親が気がついたときには手がつけられない状態になっていることも・・・。

片付け方が分からない

片付けられない原因として見落とされがちなのが、そもそも片付ける方法を知らないケースです。
常に散らかった環境で育った場合、「整理整頓された状態」がどのようなものなのか、具体的なイメージを持てないことがあります。
また、幼少期から家族と一緒に片付けをした経験がない場合も、基本的な整理整頓のスキルが身についていない可能性があります。
環境的な要因で片付けスキルがない場合、片付ける意欲があっても、何から始めればいいのかわからず挫折してしまうことが多いんです。
大人になってから急に片付けスキルを身につけるのは想像以上に難しいので、適切な指導やサポートが必要となります

親としての正しい接し方と説得方法

親としての正しい接し方の説得方法を5つ紹介します。

責めない・批判しない姿勢を保つ

娘さんの部屋の状態を見て、「なぜこんなことになるまで放っておいたの?」「だらしない」といった批判的な言葉は絶対に避けましょう。
批判的な言葉は本人の自尊心を傷つけ、さらに部屋に閉じこもってしまう原因となるので逆効果です。
まずはゴミ屋敷のリスクを伝え、体の心配していることを伝えてください。
「何か困っていることがあるなら聞かせて」という気持ちでコミュニケーションをとり、一緒に取り組む姿勢を見せることが大切です。

気持ちに寄り添う

娘さんの部屋がゴミ屋敷状態になってしまった時、本人も深く恥ずかしい思いをしている可能性があります。
「片付けてキレイな部屋にしたい」という気持ちを抱えながらも、どうしたらよいか分からずに悩んでいる状況かもしれません。
このような時は、まず片付けられない理由を優しく聞くことが大切です。

また、根本的な原因が解決されないと、キレイに片付けたとしても時間が経つと再びリバウンドしてしまう恐れがあります。
責めるのではなく、「なぜこうなってしまったのか」を理解する努力をしましょう。
ゴミ屋敷にリバウンドさせないためには、ストレスや体調不良、生活習慣の問題など、本当の原因を見つけることが必要です。

小さな変化を認めて褒める

片付けを進める際は、いきなり劇的に変わることは無理だという前提で考えることが大切です。
定着した生活習慣を一気に変えようとすると、大きな負担となり、挫折の原因にもなりかねません。
そのため、片付けを始める際はどんなに小さな変化でも見逃さずに褒めたたえることが重要です。
「今日はゴミを一袋出せたね」「机の上が少しすっきりしたね」といった些細なことでも、積極的に声をかけてあげましょう。
スモールステップでの成功体験を積み重ねることで、自信と意欲を少しずつ回復させることができます。

段階的にアプローチする

片付けを始める際は、洗面所だけ、トイレだけといった小さなスペースから取り組むことをおすすめします!
面積が狭く、置いてある物の数も比較的少ない場所なら、短時間で成果を実感できます。
また、洗面所やトイレは毎日使う場所なので、きれいになった状態を実感しやすく、維持しようという意識も働きやすくなるはず。
無理をせず、確実にクリアできる小さな目標から始めることが、長期的な成功の鍵となるでしょう。

専門家へ相談する

精神状態が不安定で、日常生活に大きな支障が出ている場合は、医療機関の受診を検討することも大切です。
部屋の片付けができないという症状の背景に、うつ病や不安障害などの精神的な疾患が隠れている可能性があります。
専門的なカウンセリングを受けることで、心の負担を軽減できるケースも少なくありません。
また、必要に応じた投薬治療により、気分の安定や意欲の回復が見込めることも多いです。
精神科や心療内科への受診に抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、早期治療が回復への近道となります。

自力で片付ける場合の進め方

自力でゴミ屋敷を片付ける場合の進め方を解説します。

現状を把握する

片付けを効率的に進めるためには、まず部屋全体の物の量をしっかりと把握することから始めましょう。
まずは、服やバッグ、靴、マンガ、ぬいぐるみなど、どんな不用品がどの程度の量あるのかを詳しく調べてみてください。
カテゴリー別に物の量を把握することで、処分すべき物の優先順位も見えてきます。
現状を把握することにより、片付けにかかる日数を逆算して計画を立てることができるようになります。
「服の整理に2日、本類の整理に1日」といった具体的なスケジュールを組むことで、無理のないペースで作業を進められるでしょう。

仕分け作業をする

片付けの中心となるのが、残す物と処分する物を明確に仕分けする作業です。
この段階では、一つ一つの物について「本当に必要かどうか」を慎重に判断していく必要があります。
ただし、この仕分け作業は親子間でもめやすい場面でもあるので注意が必要です!
親から見ると明らかに不要に思える物でも、娘さんにとっては大切な思い出の品だったり、まだ使う予定があったりするかもしれません。

そのため、勝手に物を捨ててしまうことは絶対にNGです。
どんなに不要に見える物でも、了承を得ないで処分すると、信頼関係を損なう恐れがあります。
仕分け作業では、本人の気持ちを尊重しながら、時間をかけて話し合いを重ねることがポイントです。

掃除道具と収納グッズを揃える

片付けを効率的に進めるためには、掃除道具と収納グッズの準備が欠かせません。
事前に必要な物を揃えておくことで、作業がスムーズに進み、途中で中断することを防げます。

<必要な掃除道具>
・掃除機
・ほうき
・ちりとり
・雑巾
・マイクロファイバークロス
・住宅用洗剤
・カビ取り剤
・ゴム手袋
・マスク
・大容量のゴミ袋(種類別)
・段ボール箱(仕分け用)
・マジック
・ガムテープ
・はさみ

収納が不足している場合は、追加購入を検討することも重要です。
物の量に対して収納スペースが足りなければ、いくら片付けても再び散らかってしまう原因となります。

また、現在使っている収納グッズが使いにくいと感じる場合は、思い切って買い替えることをおすすめします。
使い勝手の良い収納用品に替えることで片付けへのストレスが減り、整理整頓の習慣づけがしやすくなりますよ。

片付けの進捗を記録する

片付けを始める前に部屋の状態を写真に撮っておくと、後から「どれだけ改善されたか」を客観的に確認できます。
一日の作業だけでは大きな変化を感じにくくても、写真で比較すると進化を実感できるため、モチベーションの維持にも効果があります。
散らかった部屋の記録を残すことは、将来のリバウンド防止にも効果的ですよ。
記憶は薄れがちですが、写真があることで当時の状況を思い出し、再び同じ状態にならないよう意識を高く保つことができます。

不用品を処分する

仕分け作業が完了したら、不用品の処分を計画的に進めていきましょう。
まずは自治体の燃えないゴミの収集日を事前に確認し、収集日に合わせて作業スケジュールを組みます。
大型の家具や家電製品については、粗大ゴミとしての処分手配が必要です。
自治体によって申し込み方法や料金が異なるため、早めに手続きを行っておきましょう。

不用品が大量にある場合は、不用品回収業者の利用を検討してみてください。
一度にまとめて回収してもらえるため、長期間にわたってゴミ出しを続ける手間が省けます。
また、地域のゴミ収集や粗大ゴミに大量の不用品を出すと、ご近所にゴミ屋敷がバレるリスクがあります。
ご近所さんには知られたくないなどの事情がある場合も、業者の利用がおすすめです。

業者に依頼する場合の選び方と注意点

片付けを外注する場合の業者の選び方と注意点もご紹介しておきます。

片付け代行業者の種類を理解する

片付け業者を探す際は、それぞれの業者が提供するサービス内容を理解して選択することが重要です。

<ハウスクリーニング>
主に清掃作業に特化したサービスです。部屋がある程度片付いている状態での仕上げの掃除に適しています。

<不用品回収>
大量のゴミや不要な家具・家電の処分に特化したサービスです。処分する物が明確に決まっている場合に利用すると効率的です。

<整理収納アドバイザー>
片付けの方法を指導しながら一緒に作業を行うサービスです。リバウンドを防ぐ方法も学べるというメリットがあります。

<片付け代行>
物の整理整頓から不用品の処分まで幅広く対応してくれるサービスです。ゴミ屋敷状態を解決するのに適した選択肢といえるます。

おすすめはトータルでサポートしてくれる片付け専門業者です。
整理から処分、清掃まで一貫して対応してもらえるため、複数の業者に依頼する手間が省けて効率的に問題を解決できます。
整理収納アドバイザーが在籍している片付け業者であればさらにおすすめです。

信頼できる業者の見分け方

業者選びでは以下のポイントを確認しましょう

・適正な許可や資格を持っているか
・実績や口コミ・評判はどうか
・見積もりが明確で説明が丁寧か
・作業員の教育やマナーは行き届いているか
・アフターサービスや保証制度があるか

また、電話対応の丁寧さや、質問に対する回答のスピードや回答内容の的確さも判断材料となります。
事前の相談段階から親身になって対応してくれる業者の方が信頼できますよね。
料金の安さだけでなく、総合的なサービスの質を見極めて選択することが、満足度アップに繋がりやすくなります。

業者を利用するメリット

ゴミ屋敷を片付けるのに専門業者を利用するメリットを5つご紹介します。

短期間で片付く

プロの片付け業者に依頼する一番のメリットは、短期間で部屋を劇的にキレイにできることです。
個人では数週間、長ければ数ヶ月かかる作業も、専門的な技術と豊富な経験によって1〜2日で完了させることができます。

適切に処分してくれる

業者は不用品の分別から処分まで、法令に従って適切に行ってくれます。
すべて丸投げできるので、自治体のゴミ出しルールが複雑で分からない場合や、大量のゴミを自力で処分するのが難しい場合でも安心です。

プレッシャーから解放される

家族だけで片付けを行う場合、作業中に口論になったり感情的になったりすることがあります。
第三者である業者が入ることで、冷静に作業を進められるようになります。
また、「自分たちでやらなければ」というプレッシャーから解放されるので、家族の負担も軽くなるでしょう。

害虫や臭いも解決してくれる

ゴミ屋敷状態の部屋では、害虫や悪臭といった衛生上の問題が発生している可能性があります。
専門業者は清掃・消毒のノウハウを持っているため、このような問題も根本的に解決してくれます。
健康面でも安心して生活していけるのは大きなメリットですよね。

再発防止のアドバイスがもらえる

整理収納アドバイザーがいる業者からは、片付け後の部屋の管理方法について具体的なアドバイスを受けることができます。
収納のコツや日常的な整理整頓の方法を学ぶことで、再びゴミ屋敷状態になることを防げます。

費用相場

片付け業者に依頼する場合の費用相場や、費用を押さえるコツについて解説します。

間取り別の別費用相場

不用品の回収だけであれば、トラックに載る分だけ定額料金の、トラック積み放題プランもおすすめです。

費用を抑えるコツ

ゴミの量や作業時間によって料金が左右されるため、費用を抑えるためには極力ゴミの量を減らしておくのが効果的です。
業者が来る前に、事前に大きなゴミや明らかな生活ゴミだけでも処分しておくことで、作業時間を短縮できます。

また、見積もりを取る際は1社だけでなく、複数の業者から取って比較するようにしましょう。
同じ作業内容でも業者によって料金体系が異なるため、相場を把握した上で最適な業者を見つけてくださいね。

そして、年末年始や引越しシーズン(3〜4月)などの繁忙期は料金が高くなる傾向があります。
予約も取りにくくなるため、急ぎでない場合は繁忙期を避けて依頼しましょう。

業者への依頼がおすすめな人

業者への依頼がおすすめなのは、以下のようなケースです。

・部屋の汚れや散らかり具合が深刻で、どこから手をつけてよいかわからない
・できるだけ短期間で解決したい
・家族だけでは作業が進まず、感情的な対立が生じてしまう
・衛生面や安全面での問題があり、素人では対処が困難なレベル
・娘が親には部屋を見られたくないと言っている

ゴミの量や衛生面から見てゴミ屋敷レベルが高く、自力で片付けるのが難しい場合は迷わず業者を依頼してください。
一般的に、ひざ上までゴミが溢れているような部屋は、自力で片付けるのが難しいと言われています。
長期間の作業になると体力的にも精神的にも辛くなります。
感情的になって家族中が悪化してしまう恐れもあるため、少しでも「無理かな?」と感じる場合は業者へ相談してみましょう。

まとめ

娘さんの部屋がゴミ屋敷状態になったのには、ストレスや精神的な不調、発達障害の特性などさまざまな要因が関係している可能性があります。
批判せず寄り添う姿勢を大切にし、計画的なアプローチでゴミ屋敷の解決を目指しましょう。


ただし、自力での片付けが難しい場合は、専門業者への依頼も有効な選択肢です。
オカタシなら、片付け・不用品の回収・ハウスクリーニング・整理収納のアドバイスなど、トータルでサポートできます。
また、女性スタッフも在籍しているため、女性のプライバシーにもきめ細やかに対応可能です。
ゴミ屋敷状態は健康にも悪影響を与えるため、一刻も早く着手することをおすすめします!

この記事の執筆者

中島 健太 株式会社ウルタロウ 代表取締役

オカタシ!の代表。ゴミ屋敷や汚部屋の片付け実績は1,000件以上。遺品整理士の資格を持ち、生前整理セミナーの講師経験も豊富です。「片付けで悩む人を救いたい」この強い想いを胸に、心に寄り添いながら一歩踏み出すお手伝いをしています。

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