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強迫性障害でゴミ屋敷になる理由は?症状や治し方について解説

お役立ち情報 2025.08.04

「家族が最近、ゴミを捨てるのが怖いといってゴミを溜めてしまう」
このような場合は強迫性障害が原因かもしれません。

今回は強迫性障害の症状や治し方、さらにゴミ屋敷になってしまった場合の対処法について解説します。

強迫性障害とは?

強迫性障害とは、非常に強い恐怖心や不安感により日常生活に支障が出てしまう精神病です。

強迫性障害には、

  • 強迫観念(非常に強い恐怖心や不安感が頭から離れない状態)
  • 強迫行為(強迫観念を払拭するために何度も同じ行為を繰り返す状態)

といわれる2つの特徴があります。
この2つを発症することで強迫性障害と診断されます。

強迫性障害の症状

強迫性障害の代表的な症状は6つです。
ここでは6つの症状について解説しますので、強迫性障害かもしれない身近な人に当てはまるか確認しながら読み進めてみてください。

汚染・不潔への恐怖と洗浄

細菌、汚れなどの汚染や不潔に対する恐怖により、手洗いや入浴、洗濯など洗浄する行為を過度に繰り返すのは強迫性障害の症状です。
この症状では、手すりやドアノブに触れられない、他人も触るであろうものに対して不潔感を異常に感じたりします。

加害の恐怖

強迫性障害には、自分は他人に危害を加えたかもしれないという恐怖が離れず、新聞やテレビで事件を確認したり周囲や警察に直接聞きに行ったりしてしまう加害恐怖という症状もあります。
この症状は周囲にひたすら確認したりしつこく聞いてしまうため、周囲も強迫性障害ではないかと感じやすい症状です。

異常な確認

同じことを過剰に確認する行為も強迫性障害のひとつです。
戸締り、ガス、電気を消したかなどを異常に確認してしまいます。
普通の人でも外出前に戸締りなど忘れていないか不安になることはありますよね。
しかし強迫性障害になると、戸締りが不安になり何度も戻ったせいで外出できなかったというように、日常生活に支障が出てしまうのです。

儀式行為

強迫性障害には儀式行為という、何をするにも自分が決めた順番で行わなければ気が済まない症状があります。
この症状は手順を間違えると恐ろしいことが起こってしまうという恐怖が離れず、状況や場所に関係なく自分の決めた順番で物事を進めてしまいます。

数字に対する異常なこだわり

数字に異常にこだわってしまうのも強迫性障害の症状です。
占いや風水が好きな人の中には数字にこだわる人も多いでしょう。
ただ、強迫性障害になるとこだわりのレベルが度を超えてしまうのです。
今日は不吉な数字の日だから仕事を休むなど、日常生活に支障が出てしまうほど数字にこだわっている場合は強迫性障害かもしれません。

物の配置に対するこだわり

物の配置に対して、位置や対称などが気になり不安になってしまうのも強迫性障害といえます。
家のものすべてが定位置に置かれていないと不安で仕方なくなってしまうというように、この症状も日常生活に支障が出てしまいます。

強迫性障害でゴミ屋敷になってしまう理由

強迫性障害とゴミ屋敷は関係がなさそうに感じますが、実は強迫性障害が理由でゴミ屋敷になる可能性があります。

・ゴミを捨てることに対する不安
→ゴミの中に大切なものがあったらどうしようと何度も確認する

・物を手放すことへの恐怖
→もう二度と手に入らないかもという思いが強すぎる

など強迫観念に捉われ捨てられず、溜まってしまうからです。

他にも、
・次の買い物ではもう買えないかもしれないと買い溜めしてしまう
・強迫行為のルールが多すぎて物を捨てる時間がない

なども理由に挙げられます。
強迫性障害の場合、ゴミを捨てる行為に対する不安や、買い溜めなどの強迫観念によりゴミ屋敷になってしまうのです。

強迫性障害の治し方

強迫性障害になってしまった場合、どうすればよいでしょうか。
ここでは強迫性障害の2つの治し方についてご紹介します。
身近な人が強迫性障害になってしまった方はぜひ参考にしてみてください。

認知行動療法

強迫性障害は認知行動療法が一般的で、その中で曝露(ばくろ)反応妨害法は認知行動療法の代表的な治療法のひとつです。
この方法は再発予防効果が高いと言われています。
曝露反応妨害法は、不安や恐怖などの強迫観念に立ち向かい強迫行為を我慢する方法です。

例えば
・汚いと感じるものに触れても手を洗わない
・鍵をかけたか不安でも、確認には戻らない

などがあります。
少しずつ我慢を積み重ねることで強い恐怖や不安が薄れていき、強迫行為をしなくなるのです。

薬物療法

強迫性障害は強迫やうつ、不安症状があるため、抗うつ薬SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を用いての治療も一般的です。
抗うつ薬で精神状態を安定させて認知行動療法を行うことで、強迫行為を我慢しやすくなります。
そのため、薬物療法と認知行動療法は組み合わせることが効果的といわれています。

強迫性障害でゴミ屋敷になってしまった時の対処法

強迫性障害が理由でゴミ屋敷になってしまった場合どうすれば良いのでしょうか。
ここでは2つの対処法をご紹介しますので、身近な人が強迫性障害で家がゴミ屋敷になってしまったという人はぜひ試してみてください。

周囲に片付けをサポートしてもらう

強迫性障害の人がひとりでゴミ屋敷を片付けるのは難しいでしょう。
家族や友人など周囲の人にサポートしてもらいながら片付けることをおすすめします。
自分たちで片付ける際は、強迫性障害を発症している人の精神状態が抗うつ剤で安定しているときに行いましょう。
精神が不安定な状態で片付けを始めてしまうと、物を捨てるという行為に強い不安や恐怖を感じる可能性が高く、片付けが進まない恐れがあります。

専門業者に依頼する

ゴミ屋敷はゴミが多く怪我などの危険もあります。
また、強迫性障害の人はゴミを片付けても汚れが残っている部屋にさらなる不安や恐怖を感じてしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、ゴミ屋敷の清掃をしている専門業者に依頼する方法です。
業者に依頼すれば手間もかかりませんし、短期間で確実に片付けることができるので安心です。

まとめ

強迫性障害とは、非常に強い恐怖心や不安感により日常生活に支障が出てしまう病気で、
・強迫観念
・強迫行為
といわれる2つの症状があります。
強迫性障害になってしまった場合の治療法には、認知行動療法と薬物療法の併用が効果的です。

また、強迫性障害はゴミを捨てる行為に対する不安や買い溜めが起こりやすく、家がゴミ屋敷になってしまう可能性が高くなります。
もし強迫性障害により家がゴミ屋敷になってしまった場合は、家族や友人にサポートしてもらいながら片付けるか、ゴミ屋敷を清掃してくれる専門業者に依頼しましょう。

当社「オカタシ!」でもゴミ屋敷清掃を行っております。
分割払いも可能ですのでお気軽にご相談ください。
LINEからも簡単にお問い合わせいただけます。

この記事の執筆者

中島 健太 株式会社ウルタロウ 代表取締役

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