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ゴミを捨てられない人は病気かも?「ためこみ症」について詳しく解説

お役立ち情報 2025.08.04

身近な人がゴミをどんどん溜め込んで家がゴミ屋敷のようになっていると、「なぜゴミを捨てないんだろう?」と疑問に思い、心配になりますよね。
ゴミを捨てられない人は病気が原因かもしれません。

本記事では、ゴミを捨てられない人の原因かもしれない「ためこみ症」という病気について解説します。

ゴミを捨てられない人は「ためこみ症」かも?

ゴミを捨てられない人は単に性格の問題ではなく「ためこみ症」にかかっている可能性があります。
「ためこみ症」とは精神疾患であり、酷い場合には治療が必要になる病気です。

家の中が常にゴミで散らかっていて、足の踏み場もない状態になっている場合は、「ためこみ症」の可能性があります。
ベッドにまでゴミが溢れていて寝られない人や、調理台にゴミを山のように溜め込み料理ができない人もいます。

病気であると自覚している人は少なく、治療しないといつまでもゴミを捨てられません。
ゴミを捨てられずゴミ屋敷同然の部屋で暮らすことになり、害虫や火災などの被害が起きることもあります。
ゴミを捨てられない人は、病気かもしれないと疑ってみましょう。

ためこみ症になる原因

「ためこみ症」になる原因は以下の3つに分類できます。

  • 遺伝的要因
  • 性格的要因
  • 環境的要因

「ためこみ症」の原因を詳しくみていきます。

遺伝的要因

「ためこみ症」の患者のうち50%が親族にも「ためこみ症」の人がいるという報告があります。
「ためこみ症」は遺伝する可能性が高いとされているのです。

性格的要因

優柔不断な気質の人は「ためこみ症」になりやすいとされています。
また、完璧主義者の人は強迫観念から物を溜め込んでしまうため、「ためこみ症」になりやすいです。
他にも、注意力散漫な人や計画的に行動するのが苦手な人なども発症のリスクがあります。

環境的要因

強いストレスを抱えている人は「ためこみ症」を発症するという報告があります。
心的外傷を抱えている人は注意しましょう。

ためこみ症のチェックリスト

以下のポイントに当てはまる人は「ためこみ症」の可能性があります。

  • ゴミを捨てられない状態が続いている
  • 他の人なら不要なものを処分できない
  • ソファやベッドを洋服や物が占領していて使えない
  • キッチンに空き缶や空き瓶、汚れた食器が散らかっていて料理ができない
  • 物の価値とは無関係に取っておくことに執着する
  • 日常生活が困難になるほど物を溜め込む
  • 家族や周囲の人から溜め込みについて注意されると反発・激怒する
  • 溜め込みによって引きこもりがちになる
  • 溜め込みでご近所トラブルが起きた

上記に半数以上当てはまる人は「ためこみ症」の恐れがあるため医師に相談することをおすすめします。

ためこみ症の治療方法

「ためこみ症」の人は病院・クリニックで治療を受けることをおすすめします。
主な治療方法を以下にまとめました。

  • 認知行動療法
  • 抗うつ剤の処方
  • MRI検査

「ためこみ症」の疑いがある場合は心療内科や精神科を受診するケースが一般的です。

認知行動療法が行われることがよくあります。
認知行動療法は、認知に働きかけてストレスを軽減し行動を変えていく治療方法です。
認知行動療法により、ゴミ捨てについて正しい判断ができるようになり、「ためこみ症」の症状が軽減するケースがあります。

精神的外傷が原因と疑われる場合は、抗うつ剤の処方をするケースも少なくありません。
稀に脳炎や脳腫瘍が原因となることがあるため、MRI検査を実施するケースもあります。

ためこみ症が原因でゴミ屋敷になることも

「ためこみ症」は自然治癒する可能性が低いため、症状が長く続くと住まいがゴミ屋敷になる可能性があります。
不要なものを捨てることができず、物に異常に執着した結果として、部屋中が物で溢れ返るからです。

テーブルやソファの上、床だけではなく、キッチンの調理台やベッドの上、ベランダ、浴槽などありとあらゆる場所が物で充満するようになります。
最終的に生活空間のすべてが物で埋まるようになれば、ゴミ屋敷になるでしょう。

ゴミ屋敷を放置すると火災や病気のリスクが高まります。
酷い汚れや臭いが壁や床にこびりつけば、物件の大家から賠償請求を受ける可能性もあるでしょう。
さまざまなリスクがあるため、「ためこみ症」を放置するのはとても危険です。

ためこみ症以外で考えられる「ゴミを捨てられない原因」

「ためこみ症」以外にゴミを捨てられない状態になる原因としてその他の精神疾患や発達障害の可能性があります。
たとえば、うつ病や統合失調症、強迫性障害などです。
強迫性障害ではゴミを捨てることに強い不安感を感じてしまい、捨てられない状態が続きます。

うつ病は何もやる気がなくなり、ゴミを捨てることが億劫になって「ためこみ症」のような状態になることが多いです。
統合失調症の場合は行動が支離滅裂になり、ゴミ捨てという常識的な行動を取れなくなります。

発達障害とは、アスペルガー症候群やADHD、学習障害といった症状が出る障害です。
たとえば、アスペルガー症候群は注意欠如・多動症と呼ばれ、衝動性や多動性、不注意といった症状が出ます。
ゴミを捨てるという行為を取るのが困難になるため、ゴミを捨てられなくなる可能性があるのです。

「ためこみ症」以外の精神疾患や発達障害でゴミを捨てられなくなるケースがあるため、きちんと医師に相談をして診断を受けましょう。

まとめ

「ためこみ症」になると不要なものを捨てられなくなり、最終的にゴミ屋敷化をもたらす可能性があります。
基本的にクリニックで治療を受けないと改善することはありません。
「ためこみ症」が疑われる場合は、すぐにクリニックで医師の診断を受けましょう。
治療すれば、「ためこみ症」が改善されてゴミを捨てられるようになる可能性が高いです。

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この記事の執筆者

中島 健太 株式会社ウルタロウ 代表取締役

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