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ゴミ屋敷は精神疾患が原因?考えられる病気と対処法を詳しく解説

お役立ち情報 2025.11.12

「家族の家がゴミ屋敷状態。精神的な病気が影響している?」
「片付けられないのは精神疾患が原因?」

ご自身や身近な人がゴミ屋敷化してしまったのは、精神疾患が原因かもしれません。
ゴミ屋敷化の背景には、うつ病や強迫性障害、認知症など精神的な不調や疾患が関係している場合もあります。

そこで本記事では、ゴミ屋敷の原因となる病気の種類、具体的な対処法、相談先を詳しくご紹介します。
「もしかしたら自分も?」と不安に感じている人は、ぜひ最後までお読みください。

ゴミ屋敷と精神疾患の関係性

ゴミ屋敷は単なる「だらしなさ」や「性格の問題」と片付けられがちですが、実際には精神状態が大きく影響していることがあります。
部屋が散らかっている状態が続くと、本人も「どうして片付けられないのだろう」と自分を責めてしまいがちです。
ですが、ゴミ屋敷の背景に精神疾患が隠れている場合、本人の意志だけでは解決が難しいことがあります。

家族や身近な人がゴミ屋敷状態になっている場合は、「なぜ片付けないの!」と責めるのはNGです!
背景に精神疾患が隠れていないか、という観点でも注意深く観察しましょう。
精神疾患が原因でゴミ屋敷化している場合、適切な治療やサポートを受けることで、状況を改善できる可能性があります。

ゴミ屋敷の原因となる主な精神疾患7つ

ゴミ屋敷の原因となる可能性がある、主な精神疾患を7つご紹介します。

うつ病

うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下が続く精神疾患です。
うつ病になると何事にも気力が湧かなくなり、ゴミを捨てに行く、洗濯物をたたむ、食器を洗うなど些細な行動でも大きな負担になる人が多いです。
その結果、少しずつ部屋にモノが溜まっていき、気づいたときにはゴミ屋敷状態になっていることがあります。
「やらなければ」と頭では分かっていても体が動かないので、本人が一番ツライんです。

一方で、買い物依存症の人は、日常生活に問題がなくても物欲と衝動買いが止まりません。
必要ない物でも買ってしまう、買ったのに使わない、借金してまで買ってしまうなどの症状があり、家がゴミ屋敷になっている人も多いです。
買い物依存症は精神疾患ではないものの、背景にはうつ病が関係している場合があります。
うつ病による片付けられない状態は、本人の怠慢ではなく、病気の症状の一つだと周囲が理解することが重要になります。

参照:厚生労働省「こころの耳」:うつ病の基礎情報

強迫性障害(OCD)

強迫性障害は、特定の考えや行動を繰り返さずにいられなくなる精神疾患です。
例えば、「物を捨てると何か悪いことが起こるのではないか」という強迫観念にとらわれ、物を捨てられなくなることがあります。

また、「完全に分別しないとゴミを出してはいけない」と思い込み、ゴミが出せなくなる
人もいます。
理屈では「捨てても大丈夫」と分かっているのに、いざ行動に移そうとすると強い不安に押しつぶされてしまうのです。
このタイプのゴミ屋敷化は、単なる片付け支援だけでは解決せず、専門的な治療が必要になることが多いです。

参照:厚生労働省「強迫性障害(強迫症)関連(用語解説/CBT資料)」

溜め込み症

溜め込み症は、実際の価値に関わらず、物を捨てることに強い苦痛を感じ、過度に物を集めてしまう精神疾患です。
「いつか必要になるかもしれない」「思い出の品だから」のような理由から、客観的には不要なものまで溜め込んでしまいます。
他人から見れば明らかなゴミでも、本人にとっては大切な物に感じられるため、家族が勝手に捨てると強い怒りや不安の症状が出ることも・・・

溜め込み症は、うつ病や不安障害、ADHDなど他の精神疾患と併存することも多い疾患です。
この症状がある場合、認知行動療法などの専門的な治療アプローチが効果的とされています。

統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想、思考の混乱などを特徴とする精神疾患です。
統合失調症の人は、現実の認識が困難になることがあり、生活全般にわたって支障をきたします。
片付けや清掃といった日常的な行動の優先順位が分からなくなり、そもそも部屋が散らかっていることに気づかないこともあります。

また、症状が重い時期には、ゴミを捨てすぐそこへ外出するのも難しくなる人もいるでしょう。
統合失調症によるゴミ屋敷化の場合、医療的な介入と継続的な服薬管理が必要なケースが多いと言われています。

認知症

高齢者のゴミ屋敷化の背景には、認知症が隠れているケースが多く見られます。
認知症になると、記憶力の低下により、ゴミを捨てたことを忘れたり、何がゴミで何が必要な物か判断できなくなったりします。

また、曜日や時間の感覚が曖昧になり、ゴミ出しの日を把握できなくなるのも認知症の症状のひとつです。
以前はキレイ好きで整理整頓ができていたのに、急に部屋を片付けられなくなった場合、認知症の初期症状である可能性があります。
認知症によるゴミ屋敷化は、医療的な対応と介護サービスの利用がおすすめです。

セルフネグレクト

セルフ・ネグレクトは、自分自身の世話を放棄してしまう状態を指します。
精神疾患そのものではありませんが、うつ病や認知症、アルコール依存症などの背景疾患がある場合が多いと考えられています。
自己評価が低くなり、自分の生活環境を整えることを諦めてしまう人が多いです。

食事や入浴、清掃など、基本的な生活行動が難しくなり、結果としてゴミ屋敷化が進行してしまいます。
セルフ・ネグレクトの状態の本人は気づかないことが多いため、周囲が気づき介入することが非常に重要になります。

ADHD(注意欠如・多動症)

ADHDは発達障害の一種で、精神疾患とは少し異なる分類に含まれますが、ゴミ屋敷の原因となる症状の一つです。
注意力の散漫さや衝動性、多動性などの特徴があります。
ADHDの人は、物事の優先順位をつけるのが苦手で、片付けの途中で別のことに気を取られてしまいがちです。

また、「いつか使うかもしれない」と物を溜め込む傾向があり、捨てる判断ができないこともあります。
整理整頓の手順を計画的に進めることが難しく、どこから手をつけていいか分からなくなってしまう人が多いです。
ADHDは大人になってから診断されるケースも多く、長年「自分はだらしない人間だ」と思い込んでいた人が、実はADHDだったという例も少なくありません。

参照:国立精神・神経医療研究センター「ADHD(注意欠如・多動症)解説」

精神疾患が原因のゴミ屋敷を解消する方法

精神疾患が原因のゴミ屋敷を解消する方法について解説します。

生活リズムを整える

精神疾患の改善には、規則正しい生活リズムを取り戻すことが重要です。
毎日決まった時間に起床・就寝し、三食きちんと食事を取るだけでも、精神状態が安定することがあると言われています。
朝きちんと起きるリズムが整うと、「この曜日はゴミの日」といった日常のルーティンも守りやすくなりますよね。

また、適度な運動や日光を浴びることも、うつ症状の改善に効果的とされています。
まずは「毎朝決まった時間に起きる」といった簡単なことから始めてみましょう。

専門医療機関を受診する

生活リズムを整えても改善がみられない場合は、精神科や心療内科などの専門医療機関を受診しましょう。
適切な診断を受けることで、精神疾患が見つけられる可能性が高くなるので、効果的な治療方針を立ててもらえます。

治療によって症状が改善すれば、片付けに対する意欲も回復する可能性があるでしょう。
精神科に行くのは抵抗がある人もいらっしゃるかもしれませんが、現在は気軽に受診できる環境が整っています。
口コミの良いところ、自分に合いそうなところを見つけて受診してみてくださいね。

認知行動療法を受ける

認知行動療法は、物の捉え方や考え方のパターンを変えていく心理療法です。
特に溜め込み症やADHD、強迫性障害に対して効果が期待できる治療法とされています。
「物を捨てると不安になる」思考パターンを、専門家のサポートのもとで少しずつ変えていくことでゴミ屋敷を解消させる方法です。

まずは心を柔軟にし、ストレスを軽減することから始めていきます。
そうすることで、自分が偏った物の捉え方をしていたことに気づけるようになると良いでしょう。
少しずつ捨てる練習を始め、「捨てても大丈夫だった」という成功体験を積み重ねることで、徐々に片付けられるようになる可能性があります。
認知行動療法は、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどで受けることができます。

家族や友人にサポートを依頼する

一人で抱え込まず、家族や信頼できる友人に状況を伝えてサポートを求めることが大切です。
ただし、家族が一方的に片付けを強要したり、勝手に物を捨てたりすると、本人との信頼関係が崩れてしまう可能性があります。
「一緒に少しずつ片付けていこう」という姿勢で、本人のペースに合わせた支援が理想的です。
ただし、本人のペースに合わせた支援が受けられるかは、親や友人との関係性によるところが大きいでしょう。

精神保健福祉士やケースワーカーなどの専門家に相談し、適切な支援計画を立ててもらうのも効果的な方法になります。
本人が受診を拒否している場合は、まず家族だけで相談に行き、対応方法についてアドバイスを受けることも可能です。

地域の支援サービスを活用する

ゴミ屋敷対策や精神疾患を持つ人への支援サービスがある自治体にお住まいの人は、ぜひサービスを活用してください。
保健師の訪問支援や、ゴミ出しサポート、見守りサービスなどを利用することで、日常生活の負担を軽減できるようになります。

高齢者や一人暮らしの場合は、地域包括支援センターに相談すると、適切な支援につなげてもらえる可能性が高いです。
また、民間のサポート団体やNPO法人なども、ゴミ屋敷問題に取り組んでいるところが増えています。
一人で解決しようとせず、使える社会資源を積極的に活用することが大切です。

参照:厚生労働省「地域包括支援センターの相談支援について」

専門業者に片付けを依頼する

精神疾患が原因で長期間にわたってゴミが溜まっている場合、自力での片付けは現実的ではありません。
ゴミ屋敷の片付けは、思っている以上に時間や体力が削られるため心身ともに大きな負担となります。
無理をすると症状の悪化を招く可能性もあるため、ゴミ屋敷の片付けは、専門業者に依頼するのがおすすめです。

専門業者は豊富な経験とノウハウで、効率的に作業を進められるのがメリットです。
短期間でゴミ屋敷から生活環境を劇的に改善できます。
「業者に依頼するのは恥ずかしい」という声も耳にしますが、業者に依頼することは「適切な支援を受けること」だと捉えましょう。
ご近所の目が気になる方は、片付けだとバレないような配慮をしてくれる業者を選んでくださいね。

ゴミ屋敷清掃ならオカタシにお任せください

ゴミ屋敷は専門的な知識や道具が必要になるため、一般的なハウスクリーニング業者では対応できないことがほとんどです。
ゴミ屋敷の片付けは、片付け専門業者のオカタシにお任せください。

最短1日で対応できる

最短で翌日に対応することもできるため、急いでいる人におすすめです。
短期間で片付けが完了するため、「今すぐなんとかしたい」という緊急のニーズにも応えられます。
また、ゴミや不用品は分別不要ですべて回収できるうえに、まだ使える物があれば買取もできます。

女性スタッフが在籍している

女性スタッフが対応できるため、男性が苦手な方でも安心してご依頼いただけます。
特に女性の依頼者の場合、男性スタッフだけでは抵抗を感じることもあるでしょう。
下着などプライバシーが気になる物品を扱う際も、女性スタッフであれば心理的な負担が軽減されます。
女性ならではの視点で配慮やアドバイスができるのも魅力です。

整理収納アドバイザーの派遣が可能

整理収納アドバイザーから、散らかりにくい部屋作りを提案できます。
単にゴミを片付けるだけでなく、その後の生活がしやすい環境を作ることも重要です。
片付けが苦手な方でも、片付け方を学ぶことでリバウンドしにくい部屋をキープできます。

プロならではの収納テクニックや、「どこに何を置けば使いやすいか」といった実践的なアドバイスを受けることができますよ。
特にADHDなど片付けが苦手な特性がある方には、このようなプロのサポートが役立つでしょう。

分割払いに対応している

片付け業者は現金一括払いの業者が多いですが、オカタシは分割払いに対応しているため、手元にまとまった現金が無くてもOKです。
クレカ払いもできるため、ポイントを貯めつつ片付けることができます。

まとめ

ゴミ屋敷化の背景には、うつ病やADHD、溜め込み症、認知症など、さまざまな精神疾患が隠れている可能性があります。
そのため、「片付けられないなんてダメな人間だ」と自分を責めないでくださいね。
適切な診断と治療、支援を受けることで、症状を改善できる可能性があります。

自力での片付けが難しい場合は、専門業者に依頼することも選択肢の一つです。
オカタシなら、女性スタッフ対応可能、分割払いにも対応。状況によっては最短即日で駆けつけます。
「まず見に来てほしい」「費用だけ知りたい」でもOK。お気軽にご相談ください。

この記事の執筆者

中島 健太 株式会社ウルタロウ 代表取締役

オカタシ!の代表。ゴミ屋敷や汚部屋の片付け実績は1,000件以上。遺品整理士の資格を持ち、生前整理セミナーの講師経験も豊富です。「片付けで悩む人を救いたい」この強い想いを胸に、心に寄り添いながら一歩踏み出すお手伝いをしています。

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