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母親がゴミ屋敷化する背景と原因はなに?子どもができる対応策を解説

お役立ち情報 2025.10.23

「注意しても母親が片付けてくれない」
「何度言ってもゴミ屋敷状態に戻ってしまう」

お母様の家がゴミで溢れていて、どうすればいいのか悩んでいませんか。
注意しても片付けてくれない、何度言っても同じ状態に戻ってしまうといったお悩みを抱える方は少なくありません。

この記事では、母親の家がゴミ屋敷化してしまう背景と原因を詳しく解説し、子どもができる具体的な対応策をご紹介します。
一人で抱え込まず、適切な解決方法を見つけていきましょう!

母親の家がゴミ屋敷化する背景と原因

母親の家がゴミ屋敷化する背景と原因について解説します。

加齢による判断力・体力の低下

加齢とともに、「これは必要」「これは捨てる」という判断に時間がかかるようになります。
そのため判断することが億劫になり、「後で考えよう」と先延ばしにしてしまって気づけば物で溢れた状態になるのです。

また、年齢を重ねると以前は当たり前にできていた片付けや掃除が負担になってきます。
特に60代以降になると、物を持ち上げる体力や、ゴミを分別して捨てるという一連の作業が思った以上に大変になるものです。
体力の衰えは本人も自覚しにくく、周囲も気づきにくいため、徐々にゴミ屋敷化が進行しやすくなります。

孤独感や喪失感

配偶者との死別や子どもの独立といったライフイベントで、心のバランスを崩すケースが多いです。
寂しさを埋めるように、買い物や物を集める行為に依存する人も少なくありません。

物に囲まれることで安心感を得ようとする心理が働き、捨てることへの抵抗感が強くなります。
「これは夫が買ってくれたもの」「子どもが小さい頃の」といった楽しかった思い出の物が手放せなくなる人も多いです。
孤独感が強い人ほど、物への執着がより強くなる傾向があるので注意が必要です。

認知機能の低下

認知機能の低下が進むと、物の管理能力が低下していきます。
お母様も、同じ物を何度も購入してしまったり、用事を忘れてしまったりすることが増えていませんか?
記憶力の低下により、どこに何があるか把握できなくなり、同じものを購入してしまう悪循環に陥るケースもあります。

本人は「まだ大丈夫!」と思っていても、実際には以前より判断能力が鈍っている可能性があります。
この変化に気づかないまま時間が経過すると、ゴミ屋敷化が進行してしまう危険性があるんです。

うつ症状

うつ状態では、日常的な家事すら大きな負担に感じます。
急に家が散らかり始めたら、心の不調が背景にあることも少なくないので要注意です。
「やる気が出ない」「何もかも面倒」という状態が見られても、高齢だからと見過ごされてしまうことも多いです。
安易に年齢だけのせいにせず、お母様の様子をしっかり観察してみてください。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは、自分自身の健康や安全、生活環境を顧みなくなる状態のことをいいます。
「もうどうでもいい」という気持ちが強くなり、生活環境が悪化しても改善しようとしなくなるのです。

セルフネグレクトには、心身の不調や社会的孤立が背景にあると言われており、うつ症状が影響することもあります。
本人は気づいていないことも多いため、「そうかも?」感じたら周囲が介入すべき状態と考えておきましょう。
セルフネグレクトの状態まで進行すると、外部からの適切なサポートが必要になるケースが多いです。

経済的な問題

経済的に苦しく、粗大ゴミなどの処分費用が払えないご家庭も実際にあります。
処分に費用がかかるため、壊れた大型の家具なども「お金がもったいない」と放置してしまいます。

また意外と多いのが、そこまで経済的に困窮していなくても、節約意識が強すぎて「まだ使えるかもしれない」と物を溜め込んでしまう人です。
そうして何年もかけてゴミ屋敷化していく家も少なくありません。

ゴミ屋敷化によるリスク

ゴミ屋敷化によって高まるリスクについて解説します。

健康被害が深刻化する

ゴミが溜まった環境では、カビやダニ、害虫が繁殖しやすく、アレルギー症状や呼吸器疾患の原因となります。
食べ物の腐敗や不衛生な環境は、感染症のリスクも高めるため、特に高齢者は注意が必要です。

また、床に積まれたゴミにつまずいて転倒し、骨折などの大きな怪我につながったりする可能性もあります。
高齢者が骨折すると、寝たきりになってそのまま認知症になってしまうというケースもあるので軽く考えるのは危険です。
実家が足の踏み場もないような状態であれば、すぐに片付けることを検討してください。

火災の危険性が高まる

積み上げられた紙類や衣類は、火災が発生した際に一気に燃え広がる恐れがあります。
特にコンセント周りに物が溢れていたり、ホコリが溜まっていたりすると、トラッキング減少で引火しやすくなります。

また、ガスコンロや暖房器具の近くに物を置いている家は、さらに火災の危険が高い環境です。
避難経路がふさがれていると、いざという時に逃げ遅れ重大な事故になりかねません。
近隣への延焼リスクも考えると、本人だけでなく周囲にも重大な被害が及ぶ危険性があるといえます。

近隣トラブルが発生する

悪臭や害虫を発生させてしまうと、近隣住民との関係悪化を招きます。
集合住宅の場合、ゴミ屋敷を放置すると管理組合から退去を迫られるケースも・・・
苦情が寄せられることで本人が孤立を深め、ますます問題が悪化するという悪循環になります。

社会的孤立が続くと精神状態が悪くなり、さらに問題解決を難しくするケースもあるんです。
また近隣との関係が悪化すると、急病やケガなどの緊急事態に気づいてもらえない、助けが得られないなどの問題も起こりえます。

社会的孤立がさらに進む

ゴミ屋敷化が進むと、散らかっているのが恥ずかしくて人を家に入れられなくなります。
自宅に招くことができないので、招かれて人の家に行くことに対して肩身の狭い思いをする人もいます。
人を招かなくなると、だんだん親戚や友人との付き合いも途絶えてしまいがちです。

訪問介護や宅配サービスも断るようになれば、社会とのつながりが完全に失われてしまいます。
誰とも交流がなくなると、緊急時に助けを求める相手もいなくなり、最悪の場合は孤独死という事態も起こりえるでしょう。
発見が遅れるリスクも高まるため、人との関わりが減っている場合は早めの対応が大切です。

無駄な出費が増える

不要な物を繰り返し購入することで、無駄な出費が増えてしまいます。
また、ゴミ屋敷の片付けには専門業者の力が必要となり、状態が悪化すればするほど当然費用も高額に・・・。

賃貸住宅の場合、原状回復費用が高額になる可能性もあります。
例えば害虫が発生している場合、駆除する費用や虫食い状態になってしまった建物の修繕費用など、追加のコストもかさみます。
持ち家であっても、建物の劣化が進めば資産価値が大きく下がってしまうでしょう。

子どもができる対応策8選

母親の家がゴミ屋敷になった際に、子どもができる対応策を8個ご紹介します。

母親の状態をしっかり観察する

いきなり片付けを迫るのではなく、母親の様子をよく観察することが大切です。
言動に変化はないか、食事や身だしなみに気を配れているか、こまめに様子を見ていると小さな変化に気が付きます。
以前と大きく違う点があればメモしておきましょう。

認知機能の低下やうつ症状が疑われる場合は、医療機関への早めの受診が重要です。
物が増えた時期や経緯を聞き出すことで、背景にある問題が見えてくることもあります。

責めずに気持ちに寄り添う

「どうしてこんなに散らかすの」という叱責は逆効果なので、やめてくださいね。
本人も片付けられない理由が分からず、困惑している可能性があります。
責める行為は本人を追い詰めてしまうだけなので、話を聞き「大変だったね」とねぎらうことが大切です。
「一緒に考えよう」「手伝うよ」というスタンスで接するようにしましょう。

一緒に片付けを進める

まずは、賞味期限切れの食品、破れた衣類など明らかなゴミから一緒に処分を始めましょう。
思い出の品や迷う物は無理に捨てず、保留ボックスを作って時間をかけて判断しても大丈夫です。

焦って急かすと関係が悪くなり、「もういい!」となってしまうことがあります。
片付けを嫌がり一筋縄ではいかない親御さんもいると思いますが、粘り強く説得しましょう。
片付けた後のスッキリ感を共有すれば、きっと片付けに対して前向きな気持ちになってもらえるでしょう。

地域包括支援センターに相談する

地域包括支援センターは、高齢者の生活全般をサポートする公的機関です。
ゴミ屋敷の相談にも対応しているので、相談すれば個別の状況に応じたアドバイスがもらえます。
社会福祉士や保健師といった専門職が無料で相談に乗ってくれるので、一人で悩まずに頼ってみてください。
必要に応じて、ケアマネジャーの紹介や介護保険サービスの利用につなげてもらえるでしょう。

訪問介護サービスの利用を検討する

介護保険を利用できる場合、ホームヘルパーによる生活援助を受けられます。
掃除や片付け、ゴミ出しなどをサポートしてもらえるので、実家が遠方にある場合も安心です。
また、定期的に他人が家に入ることで良い緊張感が生まれ、お母様の社会的孤立も防げます。
ヘルパーさんとの会話が刺激になり、生活リズムが整うことも期待できるでしょう。
要介護認定を受けていない場合でも、まずは地域包括支援センターに相談してみることをおすすめします。

自治体の支援サービスを活用する

実施している自治体は多くないですが、高齢者向けのサービスがある地域もあります。
内容は地域によって異なるため、市区町村の高齢者支援課に問い合わせて、利用できるサービスがないか確認してみましょう。

医療機関の受診を促す

認知機能の低下やうつ症状が疑われる場合、専門医の診察が必要です。
ですが本人が病院の受診を拒むケースも多いので、苦労されているご家族も少なくないでしょう。
かかりつけ医がある場合、まずはそこで相談してみましょう。
子どもの話は聞かなくても、お医者様など専門家の話なら聞いてくれる場合もありますよ!

片付け専門業者を手配する

ゴミ屋敷の片付けは、ヘルパーの支援対象外となっています。
ゴミ屋敷のレベルによりますが、自力で片付けるのが困難なケースも多いです。
大量のゴミがある場合や、一刻も早く環境を改善したい場合には、片付け専門業者の力を借りることも検討しましょう。
プロに任せることで、短期間で確実に片付けることができます。

定期的な訪問を続ける

子どもができるサポートはいくつもありますが、できるだけ定期的にお母様を訪ねることが一番大切です。
子どもが会いに来てくれることが、親にとっては何よりも嬉しいものです。

遠方の場合は電話やビデオ通話でも良いので、日ごろの様子を意識的に聞いてあげてください。
孤独感がゴミ屋敷化の原因になっている場合、子どもとの交流が改善のきっかけになることもあります。
短時間でもなるべくこまめに顔を見せるようにしましょう。

専門業者を利用するメリット

片付け専門業者を利用するメリットを6つ解説します。

短期間で確実に片付けが完了する

専門業者は経験豊富なスタッフがチームで対応するため、個人では数ヶ月かかるような作業も1日から数日で完了します。
大量のゴミや不用品がある場合や、一刻も早く環境を改善したい場合には、業者の力が不可欠です。
大型ごみや不燃ゴミ、壊れた家電など、処分が面倒な物がたくさんある場合でも、業者ならまとめて回収できます。

家族の負担が軽減される

家族だけでゴミ屋敷を片付けようとするのは、肉体的にも精神的にも負担が大きすぎます。
特に遠方に住んでいる場合、片付けのために何度も通うのは現実的ではないでしょう。
重い物を動かしたり高いところの物を取り出す作業も、個人では大変ですし危険が伴います。
業者に依頼すれば、こうした作業をすべて任せられるため、家族は立ち会いとお母様のサポートに専念できます。

適切に処分できる

捨て方が分からないゴミも、業者ならすべて回収して適切に処分してくれます。
一つひとつ捨て方を調べて、自治体のルールに沿った形で処分するのは、思った以上に大変なものです。
買取もできる業者を選べば、リサイクル可能な物を買い取ってもらえるため、処分費用を抑えられる場合もあります。

ただし、よく分からない悪徳業者に頼んでしまうと、不法投棄のリスクがあります。
不用品回収には、業務内容に応じて「一般廃棄物収集運搬業」や「産業廃棄物収集運搬業」、「古物商許可」が必要です。
業者を選ぶ際は、正規の許可を取得しているか確認するようにしましょう!

プライバシーが守られる

ゴミ屋敷の対応に慣れている業者は、プライバシーへの配慮が行き届いているため、個人情報が含まれる書類も適切に処分してくれます。
また、ゴミ屋敷の片付けであることをご近所に知られたくない、というニーズにも配慮して作業を行います。
優良な業者は守秘義務を遵守しているため、家の中の様子を外で口外することもありません。
「下着類や男性に見られたくない物があるから不安…」という方は、女性スタッフがいる業者を選べば安心です。

衛生的な環境に戻せる

片づけ業者は、ゴミを片付けた後の清掃や消臭、消毒まで対応してくれる業者も多いです。
長年溜まった汚れやシミ、悪臭が染みついている部屋も、専門的な技術で可能な限り除去してくれます。
個人で駆除するのが難しい害虫や害獣も、業務用の薬剤で徹底除去します。
清潔な環境が整えば心も体も回復するため、健康で生き生きとした生活を取り戻すことができるでしょう。

リバウンド防止のアドバイスを受けられる

整理収納アドバイザーが在籍している業者を選べば、片付けのコツやリバウンド防止のアドバイスが受けられます。
片づけるのが苦手な人でも、コツをつかめばキレイな部屋をキープすることは十分可能です。
散らかりにくい部屋作りや収納の方法が分かれば、家族がアフターフォローを行うこともできますよね。

業者に依頼する流れ

業者に片付けを依頼する流れを確認しておきましょう。

1. 複数の業者を比較検討する

インターネットで「ゴミ屋敷 片付け 業者」と検索し、複数の業者をリストアップしましょう。
口コミや評判を参考にしながら、候補を絞り込みます。
業者を選定する際は、値段だけでなくサービス内容も含めて比較することが大切です。

2. 電話やメールで問い合わせる

気になる業者に電話やメールで問い合わせてみましょう。不明点があれば、遠慮なく質問してください。
この時点で、回答内容や接客態度を確認することも重要です。
対応が丁寧で親身になってくれる業者を選び、高圧的な態度の業者は避けた方が無難です。

3. 無料見積もりを依頼する

見積もりが無料の業者を選び、現地調査を依頼しましょう。
一般的には、正確な見積もりを出すために、実際に現場を見てもらうケースが多いです。
また、複数社から見積もりを取ることで、相場を知ることができるため、少なくとも2〜3社に依頼してください。
相場を知っておけば、高額な請求をされるリスクも避けられます。

4.見積もり比較検討し契約する

見積もり内容を比較して、気に入った業者と契約します。
金額だけでなく、作業内容やスタッフの対応なども判断材料にしましょう。
契約前に、追加料金が発生しないか必ず確認してください。書面での契約を結び、内容をしっかり保管しておくことが大切です。

5.作業日程を調整する

お母様の予定を聞きつつ、作業日を調整します。
当日までに、残したい物をお母様としっかりとすり合わせしておきましょう。
貴重品や重要書類は、あらかじめ別の場所にまとめて移しておくと安心です。

6. 作業当日は立ち会う

作業中は基本的に立ち会い、判断が必要な物については指示を出します。
残したい物や触れられたくない物は、事前に業者へ伝えておきましょう。
お母様の気持ちに配慮しながら、スムーズに作業が進むようサポートすることが大切です。
すべての作業が終わったら、仕上がりを確認します。
契約内容通りに作業が行われているか、清掃は十分かなどをチェックしましょう。

7. 代金を支払う

問題がなければ代金の支払いを済ませます。
一般的な支払い方法は現金一括が多いので、事前に金額を確認し代金を準備しておきましょう。
領収書は必ず受け取り、しばらく保管しておくと安心です。
オカタシなら分割払い、クレカ払いに対応しているため、現金一括払いが難しい場合でも対応可能です。

費用相場

間取り別の費用相場をご紹介します。

ゴミの量によって費用は大幅に変動します。あくまで目安としてご確認ください。

まとめ

母親の家がゴミ屋敷化する背景には、加齢による体力低下や認知機能の低下、家族構成の変化による孤独感など、様々な原因があります。
責めるのではなく、まずは背景を理解して寄り添うことが解決への第一歩です。

子どもができる対応策として、まずは状況を把握することから始め、地域の支援サービスや片付け専門業者を活用しましょう。
適切なサポートを受けることで、お母様の快適な生活環境を取り戻すことができます。

オカタシなら、女性スタッフも在籍しているため、女性ならでは悩みや不安に寄り添った対応が可能です。
最短翌日に対応できるので、施設や病院等への入居が決まっている場合も安心です。

この記事の執筆者

中島 健太 株式会社ウルタロウ 代表取締役

オカタシ!の代表。ゴミ屋敷や汚部屋の片付け実績は1,000件以上。遺品整理士の資格を持ち、生前整理セミナーの講師経験も豊富です。「片付けで悩む人を救いたい」この強い想いを胸に、心に寄り添いながら一歩踏み出すお手伝いをしています。

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